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ネオフィレラ(台湾製 PDLLA)

NeoFilera · NeoFilera S-100 · NeoFilera S-200

承認添付文書に持続期間の記載なし溶解不可 — 抽出が必要★★★☆☆修復難度

ポリ-D,L-乳酸(PDLLA)のコラーゲン刺激剤で、韓国製と誤解されがちですが台湾製です。許可証は国産区分(衛部醫器製字第008439號、2025-03-21 発行)で、晶鑽生醫が保有し、新北市新荘の旭諾生物科技が受託製造しています。規格は S-100 と S-200 の二種類。TFDA の公開データの効能欄には適応症の記載がなく「承認された中文説明書のとおり」とだけあります。一方、承認添付文書自体は具体的で、鼻唇溝のしわの矯正に適用し、鼻唇溝は片側一回あたり 0.7ml を超えないこと、さらに警告欄に「承認適応症の範囲外で本品を使用しないこと」と明記されています。公開情報と添付文書のこの差は明示する価値があります。「TFDA に記載がない」が「承認適応症が存在しない」と言い換えられることが多いためで、両者は別の主張です。台湾では「澎怦針」の通称があります。1 バイアルあたりの PDLLA と カルボキシメチルセルロース(CMC)の配合量は公表されておらず、流布している 150mg/50mg という数字は販促ページの比率から逆算されたもので、承認文書の数値ではありません。

組成

ポリ-D,L-乳酸(PDLLA)微粒子をカルボキシメチルセルロース(CMC)担体に分散させた製剤で、凍結乾燥粉末として供給され、注入前に溶解します。承認添付文書の溶解量は S-100 が 4.0cc、S-200 が 8.0cc です。承認文書が示しているのは 1 バイアルの総重量(S-100 は 100mg、S-200 は 200mg)であって、その重量が PDLLA と CMC にどう分かれるかではありません。後者は一度も公表されていません。出回っている「150mg+50mg」は、販促ページの 75:25 比を掛け算した数字です。ポリマー系統はエステフィル(AestheFill、韓国製 PDLLA、1 バイアル 154mg+CMC 46mg)と同じで、第三者による実測(Polymers, 2025)では粒径はほぼ同一(本品 25.0±4.9µm、エステフィル 25.0±4.8µm)である一方、表面形態は逆(本品は平滑、エステフィルは皺状で粗い)、再溶解時間は 6.9 倍の開き(141 秒対 966 秒)があり、著者は製法の違い(乳化法対溶媒噴霧法)に帰しています。箱に同じ三文字が印刷されていても、組織に入るものが同じとは限りません。

よくある合併症

遅発性の皮下結節。承認添付文書自体が注入後 1〜14 か月、時に 2 年まで遅れることがあると記載しています。目の周囲では視認できる結節が生じ、炎症や変色を伴うことがあります。血管内に誤注入された場合、添付文書は失明などの重篤な転帰を警告しています。

抽出・除去方法

超音波ガイド下で結節を周囲の線維性被膜ごとマイクロ抽出します。外科的除去は当院独自の主張ではありません。承認添付文書自体が結節の対処として「必要であれば自発的に外科的に結節を除去する、またはステロイド治療を行う」と記載しています。

患者の苦情トップ5

1誰も経過を見なくなった頃に結節が出る

添付文書が示す期間は 1〜14 か月、時に 2 年です。患者はそのはるか前に経過観察を終えているため、しこりが出た頃には注入が原因として結びつきにくく、施術を受けた施設も関与しなくなっています。

2添付文書が使用しないよう記した部位に注入される

添付文書は眼窩周囲と皮膚の薄い部位への使用を強く戒め、口唇への注入は行わないよう明記しています。目の周囲の結節は既知の反応として挙げられており、患者が毎日鏡で目にする場所でもあります。

3溶解表が全顔使用の許可と読まれる

備考欄の一行が大きめの希釈を浅いしわと顔全体向けと説明する一方、同じ文書の適応症は鼻唇溝に限られ、警告欄には適応外使用を戒める記載があります。引用されるのは決まって緩いほうの一行です。

4まずステロイド、あとで凹む

ステロイド注射は添付文書が挙げる二つの選択肢の一つで、炎症を起こした結節を実際に平坦化します。一部の患者ではその後に注射部位周囲の脂肪萎縮が起こり、まだ残っている材料のすぐ隣に陥凹が残ります。

5国産であることが安全性の論拠にされる

製造地が語るのはサプライチェーンであって、自身の組織が PDLLA 粒子にどう応答するかではありません。この材料系統の反応パターンは国境で変わりませんし、本品の公開情報は店頭に並ぶ同種製品の多くより薄いのが実情です。1 バイアルの組成は未公表、公開データベースに適応症の記載もありません。

従来の方法が失敗する理由

PDLLA に対する酵素は存在せず、その周囲に体が形成したコラーゲンに対する酵素もありません。よくある助言は経過観察ですが、添付文書自体が最大 2 年後の結節出現を記載しているため、待つことは消退ではなく結節の器質化を見守ることになり得ます。ステロイドは添付文書上のもう一つの選択肢で、静けさと引き換えに施注部位の脂肪萎縮を招くことがあります。どちらの経路も、反応を引き起こしている粒子そのものは取り除きません。

麗式クリニックの修復戦略

まず超音波で材料の実際の分布を把握します。器質化した単一の結節と、複数部位に薄く広がった材料は別の問題であり、別の計画が必要です。抽出では結節を被膜ごと小さなアクセスから取り出し、範囲が広い場合は複数回に分けて、除去に必要な以上に組織を開かないようにします。

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劉医師の臨床的視点

この製品について最も有用な一文は、製造元自身が書いたものです。添付文書が結節の外科的除去を対処の選択肢として挙げている以上、抽出が正当な経路かという問いには承認文書の中で既に答えが出ています。患者がそれを求めるのは特別な要求ではありません。二つ目に有用なのは時期です。1〜14 か月、時に 2 年。時間が経ちすぎているからしこりはフィラーのはずがないと説明された患者に会います。この製品を規定する文書の上では、その時間は経ちすぎてはいません。

回復タイムライン

各セッション後、腫れは 7〜14 日で落ち着きます。剥離面が静まるにつれ、輪郭は 4〜6 週かけてさらに整います。広範囲に広がった材料は分割して行い、セッション間は 6〜8 週あけます。

FAQ

ネオフィレラは韓国製品ですか?

いいえ。台湾の国産許可証(衛部醫器製字第008439號)です。許可証番号の「製」の字が、輸入ではなく台湾製であることを示します。晶鑽生醫が許可証を保有し、新北市新荘の旭諾生物科技が受託製造しています。韓国 MFDS のデータベースでは該当がなく、これは現地で登録されたことのない製品として想定どおりの結果です。韓国製と思われがちなのは、台湾で見かける PDLLA 製品の多くが韓国由来だからでしょう。

注入から 1 年以上経ってしこりが出ました。まだフィラーと関係がありますか?

可能性があります。本品の承認添付文書には、皮下結節が注入後 1〜14 か月に遅れて出現することがあり、時に 2 年まで遅れると記載されています。これは知っておく価値があります。最初の数か月を無事に過ぎれば安心と説明されることが多いからです。承認文書上の時間枠はそうなっていません。遅れて出たしこりは、時期だけで否定せず画像で確認する価値があります。

ネオフィレラは溶解できますか?

できません。ヒアルロニダーゼはヒアルロン酸にしか作用せず、PDLLA には効きません。微粒子の周囲に自身の組織が作ったコラーゲンを分解できる酵素も存在しません。結節が被膜化してしまえば、物理的な抽出が現実的な経路であり、それは製品添付文書自体が挙げている経路でもあります。

顔全体に注入されましたが、承認適応症は鼻唇溝のみです。これは何を意味しますか?

ここでは別々の二つのことが混同されています。添付文書には溶解表があり、備考欄で大きめの希釈を浅いしわおよび顔全体向けと説明しています。この一行が全顔使用の裏づけと読まれがちです。しかし同じ添付文書の適応症の項には鼻唇溝しか挙げられておらず、片側一回 0.7ml の上限があり、警告の項には承認適応症の範囲外で使用しないことと書かれています。希釈方法の記載は適応症の拡大ではありません。承認適応症外での使用は施術医の判断であり、その点を直接尋ねるのは正当な質問です。当院にとっては抽出の計画が変わる情報でもあります。複数部位に薄く広がった材料は、単一の沈着とは挙動が異なるためです。

参考文献

  1. TFDA 醫療器材許可證 衛部醫器製字第008439號(妮芙蕾皮下填補劑 NEOFILERA Dermal Filler)
  2. 妮芙蕾皮下填補劑 中文核定仿單(晶鑽生醫股份有限公司)

この情報は教育目的のみです。治療オプションは個人の状況によって異なります。資格のある医師にご相談ください。

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